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ライブハウスで良い音を楽しむためには、外部に迷惑をかけない設計にすることが前提です。音漏れ、振動漏れのクレームの中で開催するライブでは、奏者も聴衆も音楽を楽しむことができません。ライブハウスに求められる音響条件、防音対策等について見ていきましょう。
約40帖の広々としたステージの壁3面にLED照明を配置することで、ライブはもちろん多目的に使用できるスタジオ風に仕上げたライブハウス。100日という施工日数からも、こだわりの強さが感じられます。レコーディングのほか、映像配信やトークスタジオとしても活用できるので、映像も記録に残したい方に人気です。
防音性能や音響特性も最高クラスのものが採用されており、音質を追求したいプロにもおすすめ。音楽家から配信者まで、幅広いアーティストに対応できるスペックとなっています。
ホテル内の結婚式場をライブハウスにリノベーションした事例です。ステージを全12灯のムービング照明が照らし、とてもホテルとは思えないような熱気ある雰囲気を演出しています。
ライブハウス後方には、ステージを見渡せるPAコントロール室を設置。ステージの音やタイミングに合わせて、照明と音響をコントロールできるようになっています。バンド演奏はもちろん、テーブルやいすを配置することでショーイベントにも対応できるようにしました。
ステージと一体になれるように設置されたPAコントロール室。ステージ全体を見渡せるようになっており、ステージに合わせて音響をミリ単位で調整できるため、音響演出でライブを盛り上げられます。
結婚式場からライブハウスにリノベーションし、インテリアも白を基調としたものから落ち着いたトーンに変更。イベントの内容に合わせて、オールスタンディングからテーブル席まで対応できます。
会議からクラシックコンサートまで、多目的に使用されるホールをリニューアルした事例です。ピアノや弦楽器、声楽に対応できる音響設備が整っています。施工日数は2か月かかっていますが、音響調整から残響測定まで丁寧に行われています。
上記の画像にある壁に設置されたスリットには、新幹線の防音壁に使用されているカルム材を多用。すき間のある作りながら、防音効果の高い仕上がりになっています。
暖色系の間接照明とスポットライトが、落ち着きのある大人な空間を演出している名古屋にある音楽スタジオの事例です。スタジオの外側とを繋ぐこだわりの防音ドアは、防音性の高さが日々追求されており、ライブハウスの歴史とともに4回にわたって取り替えられました。
音響の良さは利用者からも人気で、リハーサルスタジオや練習スタジオ、レコーディング、ミュージックスクールなど、さまざまな目的に利用できるようになっています。
音楽スタジオこだわりの防音ドアは、これまでと同じ見た目にしながら、KOTOBUKIがマイナーチェンジを繰り返しながら防音性を追求した新型が採用されています。
昭和から続く老舗の喫茶店をモダンなJAZZ喫茶へデザイン防音した事例。店舗の一番奥がステージとなり、オーナーが奏でるピアノの音が良いサウンドになるように、ピアノのタッチの差や和音がきれいに整う音響調整も行われています。
ライブハウスの防音対策として真っ先に検討されるのが、遮音材の設置です。壁一面に遮音材を貼りつめれば、非常に高い防音効果を発揮します。「隙間なく貼る」ことが基本です。
1枚3,000円程度と安価なものもありますが、営業を伴うライブハウスである以上、一定品質以上のものを求めるようおすすめします。
遮音材と似た働きをする防音グッズとして吸音材があります。こちらもライブハウスの防音対策としては有効です。
「吸音」と聞くと、楽器の音が吸収されて迫力が低下するようなイメージがありますが、素材や貼り方を工夫することで、逆に音がクリアになるなどのメリットが生まれます。
大音量が出るギターアンプなどが床面に接していると、いわゆる振動音が階下や隣接する空間などに、ジンジンと伝わることがあります。ライブハウスでは、様々な方法で振動音対策を行っていますが、中でも特に効果的なグッズが防音マットでしょう。防音マットの上にカーペットを敷くことで、更に効果的な振動音対策となります。
ライブハウスに窓がある場合には、窓からの音漏れ対策を徹底する必要があります。一つの対策として挙げられるのが防音カーテンです。窓のサイズよりも大きめで、なおかつ厚手の防音カーテンを設置すれば、ある程度の防音効果が期待できるでしょう。
ただし防音カーテンだけでは、ライブハウスの窓からの音漏れ対策としては不十分。以下の二重窓が必須となるでしょう。
既存の一枚窓だけではなく二重窓にすることで、高い防音効果が期待できます。一般的には、二重窓を設置することで25~30dBほどの音漏れを防ぐことができるとされています。
二重窓と防音カーテンを合わせることで、さらに高い防音効果が期待できるでしょう。
壁や天井、床などに徹底した防音対策を施したとしても、ライブハウスの音は、ドアのわずかな隙間から外に漏れ出るもの。隙間を防音テープでふさいでしまう方法もありますが、テープだけでドアからの音漏れを防ぐことはできません。ライブハウスに適した防音ドアの設置が不可欠となるでしょう。
なお、プロ仕様の防音ドアは1枚50万円以上になることもあり、かつ別途工事費もかかるため、決して安くありません。
ライブハウスを設ける環境・場所によって防音対策に費やす熱量が異なりますが、たとえどのような環境・場所であれ、ライブハウスから生じる音量が大きいことは事実なので、必ず防音対策は必要になると考えてください。
ちなみに、一般的なライブハウスから生じる音の大きさは約100dB。同じ程度の音量を発する場所の例として、「電車が通るときのガード下」「地下の繁華街」「カラオケルーム」などがありますが、楽器の種類や数、音楽ジャンルなどによっては、それらの場所よりもライブハウスの音量のほうが大きめに感じることがあるでしょう。
環境省によると、人が快適に暮らしていくためには、日中で55dB以下、夜間で45dB以下の音量環境が望ましいとされています。ライブハウスを設ける場合には周辺の人たちの生活にも配慮し、しっかりとした防音対策を行うことが必要でしょう。
また、ベースやドラムなどの重低音は強い振動を発生させるため、ライブハウスを設ける際には、防音対策のほかにも振動対策が必要です。
専門家に相談せずに開業したライブハウスの中には、近隣からのクレームで改修を余儀なくされている施設が多いと聞きます。開業してしまってからの改修には莫大なコストがかかるため、近隣からのクレームは、オーナーにとって大きな痛手。また、もしクレームを受け入れて改修工事に入った場合、工事期間中にライブを開催することができないので、営業的に深刻な打撃となります。
そのような事態に陥らないようにするためには、ライブハウスを開業する前に、実績豊富な専門家に相談することが大切。節約のためと我流のDIYでライブハウスを開業してしまうと、かえって高くついてしまうことがあることにご注意ください。
オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。
豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。
防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。
ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。
学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。