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防音室とは?性能評価や用途・適応楽器についても解説

自宅で楽器を演奏したりホームシアターを楽しんだりするのに必要となってくる防音室。しかし、防音室とはそもそもどんな部屋なのでしょうか。ここでは、防音室とは何かと、防音の性能評価や防音室の用途・適応楽器について解説していきます。

防音室とは

防音室とは、音の強さを低減させる仕組みが施されている部屋のことを指します。音が一切漏れないのではなく、音の強さを低減させるものなので、その遮音性能は防音室の仕様によって異なります。

音が一切漏れない部屋は無響音室といい、内部で発生する反射音も無視できる程度に抑制するものです。防音室も、多少の吸音性能はあるものの無響音室とは異なり、吸音性能に関しては限定的です。

「音」と「騒音」について

物が動き、擦れたりぶつかったりすることによって発生する空気の振動を耳が感じ取ったものを「音」といいます。この振動が音の強さになるのですが、ある音の強さを超えると人はうるさい・不快だと感じるようになります。この不快な音が「騒音」です。

デシベル(db)

音の強さは「デシベル(db)」という単位で表されます。数値が大きいほど大きな音を表し、60 dbを超えると、人はうるさい・不快だと感じ始めるのです。環境省の「騒音に係わる環境基準について」によると、昼間は55db、夜間は45db以下が一般的な住宅地で許容される音量とされています
(参照元:環境省・騒音に係わる環境基準についてhttps://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html)。

音の強さと感じ方の目安は以下のようになっています。

周波数「Hz(ヘルツ)」

音の周波数帯域を表しているのが「Hz(ヘルツ)」です。周波数とは振動回数のことで、高い周波数は振動回数の多い音、低い周波数は振動回数の少ない音になります。音の周波数帯域では、数値が小さければ低音、大きいほど高音です。

人の可聴領域はおおよそ20~20000 Hz(約10オクターブ)で、一般的に低音域の音は、高音域の音と比較すると防音しにくいとされています。

部屋の遮音性能(遮音等級)「Dr」

部屋の遮音性能を表しているのが「Dr」です。例えば、30dbの遮音性能を持つ部屋をDr-30と表記し、数値が大きいほど遮音性能が高くなります。

低音域の音は、高音域の音と比較すると防音しにくいとされているので、通常、遮音性能は周波数125・250・500・1,000・2,000・4,000Hzの6つ帯域でそれぞれ音の強さの差を測定します。

サッシの遮音性能(遮音等級)「T値」

「T値」はJIS規格にて定められたサッシやドアの遮音性能を表すものです。T1・T2・T3・T4の4段階に分かれており、数字が大きいほど遮音性能が高いことを表します。等級ごとの用途は以下のとおりです。

遮音性能の計算方法

部屋の遮音性能「Dr」の計算方法は、例えば、ある部屋で発生した100dbの音が70dbまで小さくなった場合Dr-30と表現します。以下の式で算出されます。

(元の音の強さ)-(遮音性能Drの数値)=(小さくなった音の強さ)

防音室の用途・タイプについて

防音室には用途には、ホームシアター、楽器の練習室、オーディオルーム、レコーディングルームなどがあります。また、楽器の練習室として防音室を使う場合は楽器の大きさと演奏時の動作に合わせて以下のような広さのバリエーションがあります。

防音室の広さが1.5畳未満の場合、設置できる部屋の広さはおおよそ3.0畳~、防音室の広さが防音室の広さ3.0畳以上になると、設置できる部屋の広さはおおよそ6.0畳~です。

防音室でよくある不満

防音室はチェックすべき項目が多く、施工業者によって技術に差がみられるため、せっかく防音室を導入したのに不満が出てしまい、改修する人も多くいます。ここでは、防音室でよくある不満を紹介します。

遮音性能が満足いくものではなかった

遮音性能が満足いくものではなかったという不満が出るのは、2つの理由が考えられます。1つは遮音したい音源に合わせた防音室を選択できていない、もう1つは施工業者の技術不足です。

防音室の設計・施工というのは専門的な分野で、通常の設計・施工に優れている業者でも防音室の設計・施工に長けている業者とは限りません。どちらの場合も、防音室を専門に取り扱っている業者や実績が豊富な業者を選択することである程度、防ぐことができます。

音が悪い

音が悪いという不満は、室内音響までよく考えて設計・施工していない場合に起こりがちな不満です。この不満も遮音性能の場合と同じく、防音室を専門に取り扱っている業者や実績が豊富な業者を選択することである程度、防ぐことができます。

部屋が狭い・天井が低い・出入り口に段差がある

部屋が狭い・天井が低い・出入り口に段差があるという不満は、出来上がり寸歩を考慮していない場合に起こってしまう不満です。防音室の場合は、二重壁・二重床にしたり間に空気層を設けたりします。よって、その分を考慮に入れて設計しておかないと、できた部屋が狭くなったり天井が低くなったり出入り口に段差ができたりしてしまうのです。防音室の専門業者や防音室の設計・施工の専門業者であればこのような失敗は少なくなります。

楽器が入らない

せっかく導入した防音室に楽器が入らないという不満も部屋が狭い等の不満と同様の理由で起こります。また、施工業者がそもそも楽器の大きさを想定できていない場合にもこのような事態となってしまいます。解決策は、部屋が狭い等の不満と同じく防音室の専門業者や防音室の設計・施工の専門業者に依頼することです。

照明がよくない

楽器の練習では楽譜や鍵盤を注視するため照明がよくないと目が疲れてしまいます。照明がよくないという不満が起こりやすい部屋であるのに、照明設計をしっかり行ってくれる業者ばかりではないのが現状です。音楽や楽器について理解のある防音室の専門業者はその点をよく理解し、細心の注意を払って照明設計してくれます。

防音室についてまとめ

防音室とは音の強さを低減させる仕組みが施されている部屋のことで、遮音性能はDrという単位で表します。Dr-30などと表記し、数値が大きいほど遮音性能が高くなります。防音室の設計・施工は専門的な知識や音楽への理解が必要なので、実績のある防音室の専門業者に依頼するのがおすすめです。

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株式会社 KOTOBUKI
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オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。

豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。

防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。

               

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一級建築士&防音室を探求し続ける
庭瀬寿洋
                   

ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。

学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。

庭瀬寿洋

引用元:SUPER CEO
https://superceo.jp/indivi/focus/i60604-2