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こちらのページでは、防音室の構造や防音性能と費用との関係、「遮音」と「吸音」の違いなどについて紹介していきます。防音室について検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
防音室を作るためには、床や壁、天井に対して防音性能を持たせることが必要となります。それぞれどのような構造になっているのかを見ていきましょう。
例えば防音室で使用する楽器が床に接している場合には、特に床の防音対策もしっかりと行う必要があります。これは、楽器から出た音が床を通して広く広がっていくためです。
そのために防音室では床を二重構造にするのが一般的となっています。通常の床の上に振動を防ぐための防振ゴム(床から発生した振動が広がらないように抑制する)などを置いた上で、さらに遮音材・吸音材などを組み合わせます。
壁の遮音性能を高めるためには、「重さ」と「厚さ」がポイントになってきます。音は空気の振動によって伝わっていくため、軽い壁は簡単に影響を受けてしまいます。特に低い音については対策が必要になってきます。
そのために、重さのある壁に厚さ(二重・三重の壁)を加えることによって、高い音から低い音までカバーできる壁とすることができます。ただし、2階の壁など重さを持たせることが難しい場合には、空気層に充填する吸音材の密度を高くするなどの方法もあります。
防音室を作るためには天井に対しても対策が必要となります。石膏ボードやグラスウール、遮音シートなどを用いることによって防音性能を持たせられます。
防音性能と費用の関係については、「遮音性能を2倍にすると費用は4倍になる」といわれています。
例えばスタジオのようなほぼ完璧な防音ルームを作ることは不可能ではないものの、その場合には非常に費用がかかってきます。一般的に、建物の遮音性を「5dB」上げようとする場合には、費用は2倍になるとされています(5dB上げると遮音性能はおよそ1.4倍になります)。
このように、どのような遮音性能にするかという点は費用と大きな関わりがありますので、しっかりと検討することが必要になってきます。
防音について考えるときには「遮音」と「吸音」について考える必要があります。
まず、「遮音」とは、空気中で伝わってくる音を遮ることによって外に音が出ていかないようにする方法を指します。これは伝わってくる音を跳ね返すことで遮音を行うという仕組みになっているため、遮音性を高すぎると室内で音が反響してしまうリスクが高まる点にも注意が必要です。
また、「吸音」とは音を吸収することで音の反射を防いで、音が外に伝わることを防ぎます。さらに、室内の音の反響を防ぐという効果もあります。ただし、吸音性を高すぎると反響音が全くなくなってしまうという面もあります。
自宅用の防音室の種類には、大きく分けて2つあります。
まず一つは「簡易の防音室を置く」という方法です。いわゆる「ユニットタイプ」と呼ばれるもので、部屋の一角に設置するだけとなるために大掛かりなリフォームなどは必要ありません。
また、「防音工事を行う」という方法もあります。これは、大掛かりな工事を行うことによって部屋自体を防音室にするというものです。簡易の防音室と比較すると自由度が高いというメリットがあります。
防音室の構造や「遮音」「吸音」、そして防音性能と費用の関係などについて紹介してきました。防音室を作るためには音が外に漏れないような構造とすることが大切。防音室の種類もさまざまあるため、ニーズや費用の面などを比較しながら検討していくことがおすすめです。
オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。
豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。
防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。
ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。
学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。