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防音室の換気扇

防音室は、圧迫感があり、外の空気を吸いたくなると感じる人も少なくありません。もしかすると、酸素が不足している可能性があります。換気扇を設置すれば、酸素不足は解消可能です。ここでは、防音室に換気扇の設置が必要か悩んでいる人に向けて、換気扇の必要性や換気扇をつけないことによるリスクなどを紹介します。

防音室に換気扇をつけるべきか

防音室には、換気扇をつけましょう。理由は酸欠防止です。防音室は、気密性を高くしている空間。空気の流れはよくありません。そのため、何もしなければ、酸素が足りなくなってしまいます。

防音室で集中して楽器の演奏をしたり、仕事をしたりしていると、頭がボーっとしてきた経験があるかもしれません。熱中して疲れたのではなく、酸欠になりかかっている可能性があります。

人は、1時間に約6畳の部屋分の空気が必要だそうです。防音室は狭い空間のことも多く、さらに気密性が高いため、常に換気を意識する必要があります。音を出していないときはドアを開けるなどして、空気の入れ替えをしましょう。

しかし、いつもドアを開けていると防音室の意味がありません。防音室を活用するためにも、換気扇の設置は必要です。

換気扇を設置すると防音効果が低くなると思うかもしれません。しかし、防音室の機能を損なわない換気扇もあるので安心してください。

換気扇をつけないリスク

換気扇を付けないことのリスクは、酸欠だけではありません。実は健康に影響する様々なリスクがあります。

冬に暖房器具を使う場合、注意したいのは一酸化炭素中毒です。ガスの暖房器具を使用する場合は注意してください。人の呼吸や加湿器などの水蒸気が外気との温度差によってできる結露もリスクのひとつです。結露は、放置することでカビの原因になります。

ハウスダストもこもりやすくなります。洋服の繊維くず、ダニの死骸やフン、ペットの毛など、アレルギーやぜんそくの原因になるので注意が必要です。

また、今一番気になるのは、ウイルスかもしれません。ウイルスは、軽く、空気中を漂って移動しています。ハウスダストも同じですが、換気をすれば、空気に乗って外に排出できます。しかし、換気扇をつけずに締め切っていると、部屋の中に漂いつづけてしまうので、感染リスクが高まります。感染症対策に換気が大切だと言われているのは、これが理由です。

防音室を利用するのが自分だけだとしても、外から持ち込んだウイルスが室内に留まらないよう、定期的な換気はおこないましょう。できれば、換気扇を常時回しているのがおすすめです。

酸欠になる時間

酸欠になるのは、空気中の酸素濃度が18%を下回ったときです。二酸化炭素が3%を超えると、二酸化炭素中毒になるリスクもあります。防音室では、酸欠と二酸化炭素中毒のどちらにも気を配る必要があります。

1帖で天井が約2.1メートルの防音室の場合、酸素濃度が18%を下回るのは、約3時間29分後です。楽器を演奏するなど、多く呼吸をした場合は、酸欠になるまでの時間がもっと短くなります。もちろん、酸素の摂取量は、男女差や年齢差があるため、確実な計算はできませんが、およその目安として、ご確認ください。防音室の広さによっても、酸欠になるまでの時間は異なります。1時間程度で酸欠リスクが高まることもあるので、やはり換気は大切だということが分かるでしょう。

防音室の換気扇についてのまとめ

防音室は、気密性が高いことが特徴です。気密性が高いからこそ防音効果があるのですが、その気密性が換気の悪さにつながります。何もしないと酸素濃度が低下。酸欠のリスクが高まります。酸欠を避けるために、防音室内では常に換気が大切です。しかし、ドアを開けていては防音室の意味がありません。そこで、設置が必要なのが換気扇です。換気扇をつけることで、酸欠以外にも、結露やハウスダスト、ウイルスなどのリスクが低下します。防音室に合った換気扇の設置を検討してください。

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株式会社 KOTOBUKI
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オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。

豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。

防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。

               

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一級建築士&防音室を探求し続ける
庭瀬寿洋
                   

ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。

学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。

庭瀬寿洋

引用元:SUPER CEO
https://superceo.jp/indivi/focus/i60604-2