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「完全防音」と「簡易防音」はどのように違うのか

防音設備の導入を考えている場合、調べていると、よく「完全防音」と「簡易防音」という言葉を聞きます。しかし、どちらを導入すれば、より効率的なのか、そもそも両者の違いはどのようなものなのか、よくわからないという方も多いことでしょう。そこで、今回は「完全防音」と「簡易防音」の違いについて、詳しく解説していきます。

完全防音とは

完全防音とは、内側の音が外側に聞こえないということです。重要なことは、「聞こえない」というワードで、音を完全に消してしまうのではなく、人間に聞こえなくするという意味です。

人間の耳に聞こえる音は、低い音で20ヘルツ、高い音で20キロヘルツ程度と言われています。完全防音とは、この人間の耳に聞こえる音を遮断してしまうということなのです。ですから、完全防音にしても、65ヘルツから50キロヘルツまで聞こえる犬には音が聞こえるかもしれません。

犬笛は人間には聞こえない高いヘルツ数の音を使っています。ですので犬には聞こえますが、人間には聞こえません。犬の話は余談ですが要は完全防音と言っても、本当に音を消してしまうわけでは無く、人間に聞こえなくするということです。

簡易防音とは

簡易防音とは、専門業者に依頼せずに、自分で設置や組み立てができる簡単な防音設備のことを指します。近年では、自宅などで仕事をするテレワークも増加したため、需要も大きく増えているようです。

具体的には壁に貼り付けるものやパーテーションタイプ、机の上だけを覆うタイプなど、多種多様な製品があります。もちろん、簡易的なものですから、完全に音が聞こえなくなるわけではありません。

しかし、テレワーク会議などのときに周囲の音がある程度遮断できたり、仕事に集中する環境を作ったりする用途であれば、十分だと言えるでしょう。

防音の仕組みを理解する

ここで、防音の基本的な仕組みを説明しておきましょう。まず、防音の仕組みに重要なことに「質量則(しつりょうそく)」というものがあります。単位面積あたりの質量が大きいほど(=重いほど)、音響透過損失が大きくなる(=遮音性能が高くなる)という法則です。

そもそも、音とは、物体が振動するときに発生するものです。その振動が空気を伝わって耳に入り、鼓膜を振動させることで、人間や動物は「音」を感じるわけです。

質量則とは、重いものほど、音を遮りやすくなるという法則です。ですから遮音性を高めようとすれば重い素材を使用すればどんどん高まっていくという理屈になります。音を減らせる量と質量の比率は理論上決まっていて、40デシベル防音するのと45デシベル防音するのでは、わずか5デシベルの違いですが、2倍の質量が必要です。

ただ、現実的にはそれだけ重いものを使用することは難しいため、吸音材を使用したり、空気層を設けるなどして軽量化するのが一般的です。

完全防音と簡易防音の違い

音を完全にシャットアウトできるか、できないか

完全防音と簡易防音の違いは、明確です。それは、「音を完全にシャットアウトできるか、できないか」の違いです。もちろん、「完全に」と言っていますが、前述のように、音を完全に消すことはできませんので、厳密に言えば、人間の聞こえないレベルまで、ということになります。ただ、それでも、楽器の練習やホームシアターなどに使用ができますので、多くの方は満足するでしょう。

費用対効果の関係も考える

もう一つ、完全防音と簡易防音の違いは、費用にあります。完全防音は専門業者が入るので高くなりますが、防音効果が高いです。一方、簡易防音では自分で組み立てなどをする分安くすみますが、防音効果は低くなります。この違いをよく把握して、選択をしてください。

「完全防音」と「簡易防音」はどのように違うのかについてのまとめ

完全防音とは

完全防音とは、内側の音が外側に聞こえないということです。ただし、完全防音と言っても、本当に音を消してしまうわけでは無く、人間に聞こえなくするということです。

簡易防音とは

簡易防音とは、専門業者に依頼せずに、自分で設置や組み立てができる簡単な防音設備のことを指します。近年では、自宅などで仕事をするテレワークも増加したため、需要も大きく増えているようです。

完全防音と簡易防音の違い

完全防音と簡易防音の違いは、音を完全にシャットアウトできるか、できないか」の違いです。また、完全防音は費用が高く、簡易防音は安いという違いもあります。

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取材&協力
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株式会社 KOTOBUKI
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オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。

豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。

防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。

               

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一級建築士&防音室を探求し続ける
庭瀬寿洋
                   

ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。

学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。

庭瀬寿洋

引用元:SUPER CEO
https://superceo.jp/indivi/focus/i60604-2