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防音室の重さは、一般的に1畳あたり300kgから600kg程度とされています。たとえば、ヤマハのアビテックス「AMDB30C」というモデルでは、3畳タイプで596kg、1平米あたり約114kgの負荷がかかります。
一方、建築基準法では住宅床の耐荷重を1平米あたり180kg以上と規定しており、この数値内に収まる場合は問題が少ないですが、防音室に楽器や家具、人が加わることで想定以上の負荷がかかるケースも出てくるでしょう。そのため、設置前に総重量を計算し、建物の耐荷重を確認することが不可欠です。
防音室の重量が建物全体に与える負担を軽減するため、可能であれば1階に設置することをおすすめします。1階は基礎に近いため、床の強度が高く、補強工事が不要な場合が多いです。
木造住宅や築年数の古い建物では、2階以上に防音室を設置する場合、床が重量に耐えられるか慎重に検討する必要があります。専門家に耐荷重を調査してもらい、必要に応じて床の補強工事を行うことが推奨されます。
防音室の重量が建物の耐荷重を超えると、深刻な構造的問題が発生する可能性があります。一般的な住宅の床は1平米あたり180kgまでの重量に耐えられるよう設計されていますが、防音室とその中の設備の総重量がこの制限を超えると建物に歪みが生じる可能性があります。
具体的な影響:
これらの問題は、建物の構造全体に悪影響を及ぼし、修理に多大なコストがかかる可能性があります。
集合住宅での防音室設置は特に注意が必要です。防音室自体の重量に加え、内部での楽器演奏による振動が問題となることがあります。
発生しうる問題:
これらの問題を防ぐためには、適切な防振対策と重量分散が不可欠です。床の補強や防振マットの使用など、専門家の助言を得て対策を講じる必要があります。
適切な補強工事を行わずに重量のある防音室を設置すると、床の沈下や不安定さが生じる可能性があります。これは防音室内の機器や楽器に悪影響を及ぼす可能性があります。
起こりうる損傷:
これらの問題を防ぐためには、防音室設置前に適切な床下補強工事を行うことが重要です。例えば、床束を増設して荷重を分散させるなどの対策が有効です。
トラブルを防ぐためには、以下の点に注意が必要です。
防音室の設置は専門知識が必要な作業です。DIYでの設置は避け、経験豊富な業者に相談することが賢明です。また、湿気対策や温度管理など、防音室の経年劣化を防ぐための対策も重要です。
これらの予防策を講じることで、防音室の重量に関連するトラブルを最小限に抑えることができます。
補強工事の費用は5万円から20万円程度が一般的です。建物の状況や防音室の規模によって変動するため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
重量の問題を回避するため、軽量型の防音室を選ぶことも有効です。軽量モデルは設置が容易で床への負担を軽減できます。ただし、軽量化の影響で防音性能が若干低下する場合があるため、目的や使用環境に応じた選択が必要です。
防音室の設置は、音楽や作業環境を向上させる一方で、建物への負担を考慮することが重要です。特に重量に関する問題を軽視せず、事前に適切な計画を立てることでトラブルを防ぎ、快適な生活空間を実現できます。専門家と相談しながら、自宅に合った防音室を選びましょう。
オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。
豊富な知識と経験を活かし、利用者のライフスタイル・用途に合わせた、数々の音響防音空間を実現。
防音室を作りたい場所の下見・見積もりまでは全国どこでも無料。ロック魂で駆けつけます。
ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。
学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。
引用元:SUPER CEO
https://superceo.jp/indivi/focus/i60604-2