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映画館の防音工事

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このページでは、映画館の防音工事について紹介しています。映画館にはどのような音響条件が求められるのか、また防音対策についてはどのように考えるべきなのかといった点についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

映画館に求められる音響条件

映画館は音響が非常に大切な要素になってきますので、さまざまな音響条件が求められることになります。主な条件としては「外に漏れる音や振動が問題にならない」「外部からの騒音が少ないこと」「設備の騒音が少ないこと」「反射音が適切であること」「くつろげる空間であること」といったものが挙げられます。

以上のことから、様々な設計について検討する必要があります。ここでは、「遮音・防音設計」「室内音響設計」の2つの面から詳しく見ていくことにしましょう。

遮音・防音設計

映画館において遮音の設計を検討する際には、「音」に加えて「振動」についても考える必要があります。映画館は大音量を出すこともある空間であることから、外部に音が伝わらないように注意する必要がありますし、振動についても遮断できるような設計にすることにより、外への音が漏れないようにするとともに、外からの騒音が映画鑑賞を行う際に支障とならないようにする必要があります。

外部からの音がスクリーンの中に入ってくるような設計だと、映画鑑賞の際に求められる静けさが確保できず、映画に集中することができません。外部騒音については、映画館を建築する場所をしっかりと事前調査を行い、調査結果に合わせた設計や対策を行うことが求められます。

最近では、1つの映画館にいくつものスクリーンが設置され、同時にいくつもの映画を上映するようなシネマコンプレックスのような形態も増えてきました。 このような形態の映画館の場合には、スクリーン間の防音や防振性能をしっかりと設計しておかないと、隣のシアターへの影響が発生してしまうことになります。

さらに、映画館として必要な室内暗騒音レベルを実現するために必要なのが、建築的な遮音構造と設備的な配慮の2点となってきます。例えば空調ダクトや電気設備、防災設備、弱電設備の配管処理についても、しっかりと検討する必要があるといえるでしょう。

また、空調設備に関しては「クロストーク」と呼ばれるものの影響にも注意します。これは、空調ガラリやダクトの管壁からダクトに侵入した音が伝わり、隣室のガラリやダクトの管壁から透過することを指しています。

室内音響設計

また、遮音や防音のみではなく、快適に映画を鑑賞できる空間を作るためには、「響き」とともに「反射音」についても配慮することが必要となってきます。そのため、まず必要なのが残響時間の調整と、音質と音色を調整する、という点。例えば、空間の中に並行する大きな反射面がある、といった環境の場合には音響障害が発生する可能性もあるため、対策を行う必要があるでしょう。

さらに、音響障害を防止するためにも、室内状や吸音材や反射材といった内装材の検討も必要となるでしょう。 ポイントとの一つとなってくるのが、壁や天井を傾斜形状にしたり、やや響きの長い設計にするなど、シアターの形状を不整形となるように設計します。

このことにより、室内に並行となる面を作らないようにすることが可能となり、音響の拡散性を高めるとともに音の障害をなくすことができます。 例えば、室内に並行する大きな反射面がある場合には、壁の間で音が減衰せずに行き来することになってしまい、音響障害が発生することにつながってしまいますので、快適な映画鑑賞を妨げる可能性があります。

このような点からも、音響障害を防止するための設計も、映画館には必要な要素であるといえます。

映画館の防音対策について

映画館は非常に大きな音を出すことがあるため、室内の音が騒音とならないようにすること、また隣のシアターや室外からの騒音が伝わることによって映画鑑賞に支障が出ないような設計を考えることが大切であるといえるでしょう。

このような点から、映画館に求められる遮音性能としては、隣室の使用条件にもよりますが「Dr-75からDr-65」といった値が目標値とされています。ピアノやステレオなどの音について「Dr-65」は「通常では聞こえない」というレベルとなりますので、映画館は非常に高い防音性能を求められるということがわかります。

映画館についてのまとめ

このページでは、映画館の防音性能や求められる音響条件などについてまとめてきました。映画館は映像とともに音や音楽が非常に重要な要素となってきます。時には大音量を出すこともあることから、外部へ音が漏れない設計とすることは非常に大切なポイントといえるでしょう。さらに、快適に映画を鑑賞できるように外からの音を遮断すること、また室内の音響に関しても検討する必要があるなど、さまざまな点に配慮する必要があります。

このことからも、お客様が快適に映画を鑑賞できる環境を提供するためにも、映画館の防音性能については知識と技術を持った専門の業者に相談することが大切といえるでしょう。

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オーディオルーム・シアタールーム・演奏室などの防音・音響事業を手がける。

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一級建築士&防音室を探求し続ける
庭瀬寿洋
                   

ハウスメーカーで現場監督経験を積んだあと、2000年に解体業を経営する家業に入り、ハウジング事業を立ち上げる。

学生の頃から趣味としていたドラム・オーディオを活かした音響防音事業をスタート。「止められない音はない。音響特性にこだわる音でお役に立つ」をモットーに、365日、防音室の探求に励む。

庭瀬寿洋

引用元:SUPER CEO
https://superceo.jp/indivi/focus/i60604-2